白髪染めで緑になった原因は?対処法は?
美容師をしているといろんな出来事に出会います。
今回はそんな中の一つにカラーをしたら髪の毛が緑色になってしまったからどうにかしてほしい!ということがあったので記事にしてみました。
カラーで髪の毛が緑になる?
カラーで髪の毛が緑になる?緑ってマット系の色味?
いえいえ違います。緑と言っても蛍光緑、玉虫色のような色です。
そんな色になることってあるの?そう思う方もいるかもしれませんが、自宅で使うカラー剤の中にはアルカリと化学反応を起こしてしまい赤で染めようが紫に染めようが何色にしても緑になってしまうというものがあるんです。
知らないでしてしまうと恐ろしいことになります。
それはホームカラーで白髪が太陽光で発色するというものです。
一時期この現象が問題になって知らない美容師が大慌てしたこともあったそうです。
その商品は『白髪が気になる部分に塗布して外出すると太陽光で黒く発色して白髪がわからなくなる』というものでした。
安全性も高く手軽に使えるということでネット通販で気軽に購入できて安心して使用している人も多かったようです。
しかし世の中そんなうまいことはありません。
この太陽光で染まるのには理由があります。
それに使われているのが『硝酸銀』というもの。
この硝酸銀は金属成分で太陽光を浴びると黒褐色に色が出てくれます。
これだけ聞くとそうでもなさそうな感じがすると思いますが問題は『アルカリに反応してしまう』ということ。
アルカリは通常のカラーやパーマには入っている成分です。
このアルカリと硝酸銀が反応してしまうと緑になってしまうんですね!!
ではアルカリカラーではなくて酸性カラーだとどうなのか?
それも薬剤をはじき返してしまって全然色が出てくれません。
この硝酸銀は髪の毛の表面部分にしっかりと吸着してしまっているので使い続けなければ自然と落ちていくものになりますが、もし使っている人でカラーをしたいという人はしばらく使うのをやめた上で美容師に相談して使用していた部分に少量カラーを塗ってもらって様子を見るという方法もありかもしれません。
でももし緑に発色してしまった場合はどうすればいいのか?
白髪染めで緑になってしまった時の対処法
この硝酸銀はヨウ素をつけることによって反応してしまった緑の色味を抑えることができるというものです。
ヨウ素を主成分にしているもので身近なものは『イソジン』です。
そうあのうがい薬です!
ただこれはあくまで応急措置なので100%なおせるという保証もないですし本来の使い方とは全然違います。
それでも少し薄まることができるのであとはなんとかでいるように酸性カラーを使ってごまかしてその酸性カラーが取れた頃に白髪染めをするといいと思います。
化学反応を利用したものになるのでそうならないためにもカラーをするときのカウンセリングをしっかりして普段どのようなものを使っているかどうかを判断してお互いに気まずくならないようにしましょう。